Coolmax™️ Denim Trouser クールマックスデニムトラウザーの和紙パッチ、無償取付&交換

Coolmax™️ Denim Trouser クールマックスデニムトラウザーの和紙パッチ、無償取付&交換

現在販売中の僕たちのCoolmax™️ Denim Trouser / クールマックスデニムトラウザー。

後ろ側のベルトループの間に「和紙」のパッチが貼り付けられている。パッチは四隅をリベットで打ち込んでいる。

リベットの打ち込みは自分たち自身で行なっている。(上の写真は耐久テストのため、販売中の商品とは違う仕様の和紙と取り付け位置。)

和紙といっても、紙は紙。衣類に取り付けて、洗濯なんかしたりすると破れたりぼろぼろになったりするんじゃないの?という心配があろうかと思う。

心配ご無用!

この和紙は島根県浜田市三隅町に伝わる石州和紙。非常に強靭で水に強い特性をもった紙。

重要無形文化財、ユネスコ無形文化遺産に認定される文化的価値の高い伝統ある日本の手漉き和紙マテリアル。

くわしくはこちらのウェブサイトにて。「石州和紙」

とはいえ…僕たちはそこまで文化度高くない連中なので、そのような誉れやブンカ的なことはまあそれとして、この和紙の美しい風合いと手触り、使用や経年による表情の変化に惚れ込み、僕たちのプロダクトに取り込んだ。

前評判を疑うつもりはないが、実際にさまざまな染め方で強度を調整した和紙をテストし、洗濯耐久テストを繰り返してみた。

50回くらい洗濯した頃には、強靭な和紙とはいえ、さすがに繊維が毛羽立ってみえた。でも破れはなく、しっかりと形成を保持していると思う。むしろ不滅インクの方が先に消えて無くなりそうだ。(ちなみにこの洗濯テストを繰り返していた和紙よりも実際の商品に取り付けられているものはさらに強度を増したものになる。)ぜひこういった変化を劣化として捉えるのではなく、風合いの醸成として楽しんでもらいたい。

そんなこんなで和紙パッチの魅力をくどくどと書いてきたのだが、この和紙パッチ、次の生産分からは取付しないことにした。理由は2つ以下の通り・・・

1、リベットの裏側が地肌に当たると冬場はひんやりして不快。

2、デニムと和紙の隙間に指などがひっかかって不意に強い力でひっぱることで破れることがある。(方向の引き裂き耐性はそこまで強くない)

僕自身は、上記の2点を差し置いてもすごく気に入っているだけに残念なのだが、リラックスコンセプトを中心に置く僕たちのブランドの中にあって見過ごせず

 くれぐれも誤解のないようにしてもらいたいのが、これは石州和紙の性能や性質が悪いわけではなく、僕たちが考えたリベットを四隅に打ち込んで取り付けるという取付方が和紙の性質とあっていなかっただけなのである。決して和紙はわるくない。なんなら取付方をもっと色々試して、再び採用することを検討していきたい。

今後はこんな感じのシンプルなブランドネームタグをミシンで縫い付けるという仕様に変更。まあこれはこれでありかと。僕たちシンプル思考ですから。

とはいったものの、上記の2点を理解しあえて和紙のパッチを希望される方には、販売時に言ってくれたら無償で取付しますし、破れてしまったりボロボロになってしまったら、交換もします。送料はご負担いただきます!

Coolemax™️ Denim Trouser クールマックスデニムトラウザーの和紙パッチ取付・交換のお問合せはこちら

この和紙パッチに協力してくれたのは、島根県浜田市三隅町の西田和紙工房で修行され、現在は独立し京都で「紙ノ余白」名義で和紙の仕立てをしている原田さちさん。

僕たちのとりとめのない依頼を快くうけてくれて、かつ積極的に仕様を提案してくれた。今回のこのような和紙パッチの顛末ももちろん報告させてもらった。研究熱心で和紙の未来を本気で考えていらっしゃる原田さんはすごく悔しそうだった。でもほんとすみません、前述の通り僕たちの取付方が悪いんです!

紙ノ余白 - 原田さんの仕事風景

紙漉き

原紙

原紙漉き

染め

ちなみにちなみに、紙ノ余白原田さんとは、さらに話を進めて別の和紙のプロダクトを企画開発中です。

島根県浜田市のあのガレージブランドともコラボ!

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