リラックスのその先へ

リラックスのその先へ

僕たちのつくるアパレルは、リラックスをコンセプトにしている。

とは言ってもリラックスしてレイドバックして眠くなってきて快眠して、ハイ終わりじゃなくて、まあそれでもいいんだけど、できればリラックスしてから、英気を養い、インスパイアを得て、その次に創造的で生産的な活動に繋げていただきたいと思っている。

そのために、

衣類そのものの着心地の良さはもちろん、外気から受けるストレスを衣類の性能で極力減らし、どんな場所にも(なるべく)馴染み、目の前の活動に深く集中できて、脳も活性化して創造的になれる、そんな服を目指しメリノウール ボートネックシャツを作った。


柄もグラフィックのプリントもなく、よく言えばシンプルに、悪く言えば地味なので、全ての人に受け入れられ、気に入られる服ではないと思っている。髪が紫メッシュで服がヒョウ柄のおばさんには確実に切り刻まれて松井棒にされるだろう。

そんなわけで、できればこういう人達に着てほしいな、という願望がないわけではなかった。

あえて、職種とかでターゲットを区切りたくないので変な言い方になるが、「ものをつくる人」に着て欲しかった。まさに生産活動をしている最中に着てほしいと思っている。

と、そこへまさに、こういう人たちに着て欲しかったという人たちが団体様で現れ、僕たちのメリノウールボートネックシャツを購入してくれた。

コラボでWooden Spoon DIY Kit for Curry / 木のスプーン自作キットを一緒に作った同士であり、同じく石見地方で活動する先輩。
島根県浜田市三隅町の吉原木工所、職人一同様だ。


繊細な組子細工を作る木工職人集団だ。

手先に全神経を集中し、細かな模様を木で作り、建具にする。
伝統と革新の狭間で意匠の創造性が求められ
その一方で論理的な効率作業を必要とし
体は動かし汗をかく作業も多いし、
体を動かさず思案する事も多い。


言い過ぎかもしれないが、僕たちのメリノウールボートネックシャツの全ての機能性能が吉原木工所の活動に適している。

  • 高品質ニュージーランド産メリノウール100%
  • リラックスフィットとタイトフィットの中間の程よいフィット感
  • バスクシャツのような8分の袖丈とボートネック
  • 優れた吸湿性と速乾性 いつでもドライな肌触り
  • オールシーズン快適な温度調節
  • 天然の抗菌&防臭効果
  • 快適な着心地にこだわったフラットな縫い目とタグの排除 
弘法センパイが本当に筆を選ばなかったかどうかはさだかじゃない。きっと選んだと思っている。なんなら厳選してたんじゃないかと。吉原木工所の腕利き職人たちもきっと、こだわりの道具はあるだろうし、厳選していると思う。

選択肢がないのなら仕方がないが、選択肢があるなかで良いものを選んで自らの活動をより良いものにするのは、プロフェッショナルとして当然の行いだと思う。

僕たちのメリノウールボートネックシャツがその性能を必要とする「つくる」人たちに厳選されるようなものでありたい。

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